皆さんこんにちは。
先日、会社の業務出張で上海に行ってきました。
業務内容はお伝えすることが出来ませんが、近々上海に行かれる方に向けて少しでも役に立てばと思い、道中での色々な事をまとめます。
※2023年6月時点の情報となります。
ビザ(査証)
まず、日本から中国に入国する際はビザ(査証)が必要です。
各都道府県にある中国領事館・大使館で発行できますが、個人で取得する場合は中々手間暇がかかります。私が住んでいる県では、領事館のHPよりオンラインで申請書を記入する必要がありますが、申請書の場所も分かり辛いですし、項目が英語表記の為、英語が苦手な方は苦労します。また、ようやく申請書を完成させたとしても、領事館の予約を取り、申請を直接行いますが、個人の場合は予約後、申請できる日程は2-3週間後になるとのことです。個人で対応される場合は、時間に余裕をもって対応しましょう。
ちなみに、私は代理で申請書作成から領事館の予約を行ってくれる旅行代理店にお願いしました。オンライン申請に関わる項目をすべて日本語でエクセル等に書き起こしてくれており、かなり楽に記入することが出来ました。また、領事館の予約も旅行代理店枠で予約後2-3日後に申請することが出来ました。
記憶している限りですが、申請に必要だったモノを以下に示しておきます。
- パスポート
- ビザ(査証)申請書(以下は記入項目 ※抜け漏れご容赦ください)
- 本人情報(氏名、生年月日、パスポート番号)
- 旅行情報(目的、日程、宿泊先、航空機、訪問先、招聘者)
- 両親情報(氏名、住所、生年月日、連絡先)
- 緊急連絡先(住所、電話番号)
- 招聘状 ※ビジネス目的の場合は、どの企業が旅行者を呼んでいるか書面で示す必要がある
- 企業の中国での営業許可証 ※ビジネス目的の場合は必要。
- 顔写真 ※おでこが出ている写真が好ましいとの事でした。
健康申告書電子版
入国時、出国時共に、空港でチェックイン後に必要です。
事前にスマホ等で登録しておき、発行されるQRコードを指定の機械にかざします。
周知の仕方が甘く、知らない人も多く、直前でスマホに入力している人を大勢見かけました。(私はビザ申請時に旅行代理店の方に教えてもらいました)
項目としては、ビザと被る部分が多いですが、違いとしては健康状態の入力、さかのぼって14日間の過ごしたエリア情報の入力(中国入国時は14日前が日本になる方がほとんどだと思いますが、中国出国時は訪問した先を入力する必要があります)、コロナの状態入力(陽性、陰性のチェックがあるだけで、証明書などは不要)等が必要となります。
以下のURLからアクセスできますが、最終的にQRコードを保存しておく必要があるので、中国で利用予定のスマホで登録することをお勧めします。
スマホを持ち込む予定が無い人はどうするのかとも思いましたが、今時、スマホ等の通信機器を持たずに海外に行く人はいないですかね。
健康申請書電子版URL:https://hrhk.cs.mfa.gov.cn/H5/
中国のお金事情
2023年6月時点では1中国人民元=約20円です。
2020年ごろは1中国人民元=約15-16円だった様ですね。1.3倍くらいに高騰してます。物価が当時のままと考えても、何か購入するのに20年比で1.3倍のお金が必要になりますし、近年はそもそもの物価が上がってますので、体感ですが日本と比べてすべてのものが1.5-2.0倍近い価格になっている気がしました。
さて、上海はキャッシュレス浸透率がほぼ100%の様です。現地の方々は現金を持つことがほぼ無いとのことです。支払いは主に「Wechat(日本で言うLINEに近いサービス)pay」「Alipay(中国巨大企業アリババが運営するサービス)」にあるpayサービスを使用する様です。
その為、現金決済を求める旅行者は煙たがられると事前に言われました。
しかし、最小限の使用でしたら現金も可能です。旅行客で上記のpayサービスを活用することは事実上困難(私はAlipayを試しましたが、中国の銀行口座やクレジットカードが必要な感じでした)でしたので、現金を使わざる負えません。
あくまでも感覚としてですが、タクシーは現金OK(但し、事前に運転手に告げておいた方が無難)、飲食店はクレジットが使える店舗が多い印象です。ビジネス旅行であれば、この組み合わせで乗り切れるでしょう。(観光になると、ショッピングモールやコンビニ、観光地等がクレカいけるか良く調べてください)
ちなみに、Alipayに旅行客をターゲットにした「Tour card」というpayサービスがあります。あくまで、Alipayの標準payサービスとは異なります(見た目はそっくりで現地の人も間違ってました)。クレカ(VISA,JCBは可能でした)から入金しバーコード決済を行うサービスですが、現地の方々の認知がとにかく低かったです。タクシーはダメでしたし、唯一いった観光地「上海タワー」でもダメでした。もしかすると、その他観光客が行くような場所は使用できるのかもですが、私が使えたのは喫茶店のみでした。。
ビジネス目的であれば、現金+クレカが一番無難な選択だと思います。
改正反スパイ法
2023年7月1日から施工される法律になります。
より一側取り締まりが強化される様です。会社からはむやみな風景の写真撮影禁止、VPNを用いての日本サイトのアクセス注意(禁止とは言われませんでしたが、結果使用しませんでした)をきつく言われてました。
以前、日本人も本法律により拘束された事例もある様ですので、くれぐれも気を付けてください。
参考:NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230701/k10014114791000.html
人柄
あくまでも私の主観です。
親切な人が多いです。空港、タクシー、ホテル、銀行、飲食店等多くの場所で、片言の英語で助けてもらいました。初めて中国に行きましたが、大きくイメージが変わった点です。
むやみやたらに、信用してしまうのも海外旅行では危険でしょうが、行く前はかなり警戒してましたが、旅程が進むごとに気が楽になりました。
食事
中華料理(上海料理)大変おいしかったです。日本食とは当然違う味付けではありますが、多くの日本人の舌にも合う味付けじゃないでしょうか。
また、私は長寧区(中国語:长宁区)にあるホテルに宿泊しましたが、周辺に日本食を提供する居酒屋スタイルの店が多くありました。焼き鳥、枝豆、から揚げ、てんぷら、お茶漬け等、日本の居酒屋チェーンにある様なメニューとなっており、ビール、焼酎、チューハイとアルコールも日本と遜色ない内容でした。長期滞在で日本食が恋しくなったら行くとよいと思います。
ホテル
食事の項目でも触れておりますが、長寧区(中国語:长宁区)にあるホテルに宿泊しました。
ホテル名:グランメルキュール上海(上海虹橋雅高美爵酒店)
参考:楽天トラベル https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/56518/56518.html
HPや画像検索に載っている写真に比べると、所々錆や汚れなどがありますが、寝床としては申し分ないです。別途はふかふかで毎日シーツを変えてくれますし、タオル交換もあります。シャワー、トイレもきれいです。(トイレはPanasonic製のウォシュレットがついてました)
参考としてアメニティ、備品情報を載せておきます。
※あくまでも私が宿泊した部屋の情報となります。
- タオル(ハンドタオル、バスタオル)
- 水(ペットボトル入り)
- 電気ケトル
- ガラスコップ
- シャンプー、コンディショナー、ボディソープ
- 歯ブラシ(フロントでチェックイン時にもらいます)
- ドライヤー
- テッシュペーパー
- バスローブ、浴衣
私は歯ブラシは国内から持っていき、シャンプーなどはホテルのものを使いました。
また、1点日本とギャップがあった部分ですが、トイレットペーパーは流さないことが基本の様です。その為、トイレ横に専用のごみ箱が用意されてます。
まとめ
反スパイ法の存在や元々抱いていた中国人に対する印象もあり、訪問前はかなり警戒しながら生きましたが、旅程をこなすほどに警戒は解け非常に楽しく過ごすことが出来ました。
国際事情なのでしょうがビザさえ必要なくなれば、日本から直行便で2-3時間で行ける、良い旅行先ではないかと思います。
上海に行かれる方にとって少しでも参考になればと思います。
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